「慢性のせき」について
テレビ出演・口演いたしました。 1月12日(木)午前9:55よりNT21(新潟テレビ21)の「テレビのお医者さん」コーナーに私が出演し 「慢性のせき」についてお話しいたします。
最近長引く咳(せき)に悩んで、来院される方が多くなりました。咳は、痰や異物を気道から排出する大切な生理作用ですが、長引く咳は不眠、胸痛、疲労の原因となりQOLを著しく低下させるものです。その苦しみは周囲が、考えるよりも深刻であり、患者様にしか分からない苦しみです。 医学界では、3週間以上続く咳を、遷延性咳嗽(がいそう)8週間以上続く咳をを、慢性咳嗽と呼んでいます。
慢性咳嗽(がいそう)の定義は?
特に(1)(2)は日本人に多く、近年増加傾向にあるため注目されています。また、(4)や(5)の様に一見咳と関係しないような病気が原因になることもあります。上記は、いずれもレントゲン1枚で診断がつくようなものではなく、慎重な問診と視診・聴診、呼吸機能検査、血液検査などを総合して診断に至るものです。このため原因がわからず何件もお医者さんを変える患者様も珍しくありません。特に問診は重要で、必要な情報を聞き出すことが専門医の腕の見せ所となります。